こんにちは
投資をしていると、Twitterなどで「生活防衛資金以外は投資に全振りする」というような人を見かけます。
株式市場が好調な時は、このような人を見かけることが多いような気がします。
しかし、これでは暴落時に大きなダメージを負ってしまいますよね。
株式資産は確かに長期では成長性のある魅力的な資産ですが、現金だって立派な資産の一つです。(Twitterでは下の図のせいでバカにされがちな現金ですが・・・・)
そこで、今回は投資における現金のについて解説したいと思います。
投資における現金(キャッシュポジション)の役割と重要性
現金の役割
投資においての現金は資産を守る盾(ディフェンス)の役割とエネルギー(利益の源)の役割を持っていると思います。
以下で解説したいと思います。
資産を守る役割
例えば同じ100万円を株に100%投資した人、50%投資した人、30%投資した人で比較してみましょう。
株式市場が好調で年率20%の割合で成長した時、一番利益を得ることができるのは、100%投資した人でその利益は20万円になります。
逆に30%投資した人の利益は一番少なくて、6万円の利益になります。
しかし、暴落が来て購入時から20%下落した時、一番損をするのは100%投資している人で、20万円の損失になります。
逆に、30%の投資をしていた人は、6万円の損失ですむわけです。
このように、現金は今の自分の資産を守る役割があります。
エネルギーの役割
現金のもう一つの役割は、利益の源の役割です。
デュエルマスターズでいうマナ、ポケモンカードならエネルギーカード、ドラクエならMPです。
仮に先ほどの100万円投資の例で考えると、20%の下落時に100%投資している人はただただ値動きを見守るしかありませんが、50%投資の人と30%投資の人には、ナンピン買いの選択肢が残っています。
このナンピン買いがうまくいけば、増やすことができます。
「ナンピン買いなんてそうそううまくいかないのでは?」と思うかもしれませんが、大事なのは、「ナンピン買い」という選択肢(カード)を持っていることが重要で、これがあるかないかで、心の余裕が全然違うと思います。
現金の重要性
ここまで現金の2つの役割を紹介しましたが、現金の重要性は何にでも形を変えられるという点にあります。
現金は物を買う消費にも使えます。株や債券といった資産にも代えられます。
そして、そのままの状態でも保存ができるのです。
つまり現金を持っているということは、多くの選択肢(カード)を持つことを意味しています。
カードゲームをやったことがある人なら分かると思いますが、使える手札が多い=戦略の幅の広さを意味します。
リスク資産に100%お金を突っ込むということは、株を売ると保有し続けるという二つの選択肢しかありませんから、戦略はとても限られます。
まとめ
今回は投資における現金の役割とその重要性について考えてみました。
現金は成長性もなく、むしろインフレの環境下では相対的に価値が下がっていく資産です。
しかし、現金はなんにでもなれるその柔軟性から、自分の資産を守ったり取引の幅の広さを与えてくれる資産です。
株式100%のフルインベストは爆益の可能性もありますが、爆損の可能性もありますから、自分を守るための資産としてある程度の現金を保有しておくことをお勧めします。
それでは!!