こんにちは
「金利が上がると、株価が下がる」という言葉を聞いたことありませんか?
よくTwitterでは米国の10年債利回り(長期金利)を日々チェックしている個人投資家が「金利が上がっている!!今夜は米国株は下落だ!!」みたいなことをよく見かけます。
すでに株式投資を長年経験している方にとっては、どうして金利が上がると、株価が下がるのかは承知の上だと思いますが、投資の初心者にとってはイマイチ金利と株価の関係が分からないという人もおられると思います。(僕も最近まではそうでしたw)
そこで今回は、金利が上がると株価が下落してしまう理由について解説したいと思います。
金利が上がると株価が下落する理由
金利と株価の関係を解説する前に、「そもそも金利とは?」というところから説明したいと思います。
そもそも金利とは、お金を借りた側から貸した側へと払われる、お金を借りた金額に対しての割合です。
例えば、100万円をかりた人が貸した人へ103万円を支払ったなら、金利は3%となります。
これは、銀行に預けている預金や、銀行からお金を借りる時に発生する利子や利息も大きいくくりではこれに関係すると思って良いと思います。
金利は、その国の経済状況や政策によって変動し景気の安定を国は図ろうとします。
例えば、不景気の時は金利を下げて、みんながお金を借りやすくしたり、景気が良い時は金利を上げて、景気を安定させようとしたりします。
長期金利と短期金利
個人投資家が注目しているのは、金利は金利でも長期金利と呼ばれる、「借りてから返すまでの年数が長いもの」です。
長期金利は長期資金の需要と供給によって変動します。
そして、個人投資家が注目している長期金利は10年物国債の利回りのことを指しています。
10年物国債の利回りとは、国にお金を貸していくらの利子を得ることができるか表したものです。
金利と株価はシーソーの関係
金利の説明がある程度終わったので、いよいよ本番です。
金利と株価はシーソーのような関係にあると考えるとわかりやすいです。
例えば、今の米国の金利1.6%程度から、金利が5%になった世界で考えると、100万円で国が発行する国債を買うと、5%の利回りが期待できます。
同じく100万円の株を、年率5%で運用できたとしましょう。
同じ5%の利益なので、5万円得することになります。
しかし、両者には大きな違いがあります。
元本保証です。
10年物国債では元本保証で5%なので、確定で5%の利益が出ます。
一方株式は元本保証がないので、結果的に5%の利益が出ましたが、逆に5%損をすることだってあったわけです。
皆さんは、どちらに投資したいと思いますか?
おそらく国債と考えた人が多いと思います。
逆に、金利が0.1%になった世界で考えてみましょう。
先ほどと同じように国債を100万円分購入すると、1年間で1000円の利益がでます。
今度はどうですか?
元本保証があるとはいえ、1年で1000円とはちょっと満足できないです。
一方、S&P500指数などに投資すると、元本割れのリスクはありますが、年間5~7%の利益が期待できます。
今度は、「どうせ国債を買っても1000円しか儲からないから、株の方がいいのでは?」と考える人も多いと思います。
このように、金利が上がれば、安定的に資産の拡大ができるので、お金が国債など低リスクな資産に流れます。
一方で、金利が下がると、安定的な資産の拡大が期待できないので、リスク資産である株などにお金が流れるわけです。
金利が上がれば株価が下がり、金利が下がれば株価が上がるのは、このためです。
まとめ
今回は金利が上がると、株価が下落する理由について解説しました。
米国株を始めるのであれば、金利と株価の関係はぜひ知っておきたい知識だと思います。(最近まで知らなかったお前がいうなw)
証券会社のアプリやサイトでは、簡単に10年債利回りをチェックすることができるので、アプリやサイトでいつでも見られるようにしておくと便利だと思います。
また、米国株を取引するのであれば、個人的にはマネックス証券がおすすめです。
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まだ開設されてない方は、ぜひご検討ください。