皆さんはVISAのクレジットカードを利用しているでしょうか?
クレジットカードを作る時には、多くの方がVISAのクレジットカードを発行していると思います。
今回はそんなVISAの銘柄分析を行いたいと思います。
- VISAへの投資を検討している。
- VISAについて詳しい情報が知りたい方
このような方はぜひともご覧ください。
VISA(V)の基本情報
まずはVISAがどういう企業なのかをザックリと紹介したいと思います。
企業概要
ビザ(Visa Inc.)はクレジットカード会社。小売り電子決済ネットワークの運営、国際 的な金融サービスの提供に従事。金融機関、販売業者、消費者、企業、政府機関などが相互に行う決済ネットワークやデータ転送サービスを通じて、国際的な商取引を提供する。
VISAは米国の企業ではありますが、日本でも広く浸透しているため、とても馴染みのある企業ではないかと思います。
直近のチャート
VISAの直近数年のチャートはこちらです。
2020年のコロナショックを受けて大きく下落しましたが、その後は力強く上昇しましたが、2021年7月にピークを迎えた後、現在はボックス相場を繰り返しています。
まずは直近の高値を超えていけるかに注目です。
財務情報・業績
VISAの簡単な財務情報はこちらです。
項目 | 数値 |
株価純資産倍率(PBR) | 13倍 |
株価収益率(PER) | 31倍 |
1株あたり収益(EPS) | 7.2 |
配当利回り | 0.81% |
年初来 | 5% |
PBRやPERを見ると、割安とは言えない水準になっています。
年初来ではプラス5%のパフォーマンス
配当利回りは1%以下ですが、これは株価も上昇しているためだと思います。
次に直近の業績はこちらです。
決算期 | 売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 |
2020.06 | 4,837 | 2,999 | 2,932 | 2,373 |
2020.09 | 5,101 | 3,142 | 3,055 | 2,137 |
2020.12 | 5,687 | 3,844 | 3,748 | 3,126 |
2021.03 | 5,729 | 3,581 | 3,628 | 3,026 |
2021.06 | 6,130 | 4,064 | 4,389 | 2,575 |
2021.09 | 6,559 | 4,315 | 4,298 | 3,584 |
2021.12 | 7,059 | 4,776 | 4,897 | 3,959 |
2022.03 | 7,189 | 4,802 | 4,542 | 3,647 |
売り上げ高、営業益、ともに着実に伸ばし続けています。ちなみに直近の決算も好調でした。
コロナ収束に向かって旅行需要などが増えたことが要因と考えられます。
$V ビザ 23Q1決算速報
— オッジ 🔸 まじめに米国株(ときどき新興国株) (@oggiasia) 2023年1月26日
23Q1
⭕️売 7.94B$(予7.70), YoY +12%
内訳
サービス +10%
データプロセス +6%
国際決済 +29%
その他 +31
インセンティブ ±0
⭕️EPS 2.18$(予2.01), YoY +20%
KPI (YoY%)
決済総額 +7%
国際決済 +22 (除くEU内決済+33%)
自社株買いと配当で4B$株主還元
Q4配当 0.45$/株
(続く) pic.twitter.com/1Sjk9SNKDs
VISAの今後の株価
ここまでの情報を受けて、VISAの今後の株価を考えていきたいと思います。
個人的に今年のVISAは期待できると思っています。
その理由としては、コロナの収束期待です。
世界でもコロナウイルスから消費や旅行が復活しつつあります。
旅行や消費が上向けば、クレジットカードの使用が伸びますので、自然とVISAの業績も良くなると思います。
また、アメリカのインフレが高水準にあることもVISAにとって追い風だと思います。
インフレが起きると、物の物価が上がります。
物価が上がると人々が同じように買い物をするだけで、決済額が増えるのでVISAが受け取れる手数料も多くなります。
ちなみにインフレはアメリカだけでなく、世界でもその傾向が続いているのでクレジットカード業界のトップであるVISAはその恩恵を受けられると思います。
同様にマスターカードもクレジットカードの大手なので、投資妙味があると思っています。
VISAの強み
VISAの素晴らしいところは最強のキャッシュフローを持っているところにあります。
VISAの業態を考えるとクレジットカードは今後電子決済に変わると感じますが、結局電子決済サービスに資金をチャージしたり、サービスと紐づける物にVISAを使うことが多いです。
つまり、新しいサービスが誕生しても、そこと紐づけるサービスが必要になるのでVISAは新しい物を開発しなくても安定的に稼ぐことができます。
これがVISAのキャッシュフローの安定さの理由です。
すでにVISAはクレジットカードサービスの世界シェアで1位の企業でクレジットカード業界にはその企業の信用度も大事なことから、参入するのが難しい業界です。
この業界で圧倒的なブランド力を誇るVISAは今後永続的にこの地位を守ることができると思います。
まとめ
今回はVISAの今後の株価や配当について紹介しました。
VISAはテクノロジーセクターですが、業種は金融セクターに近い物があるので、金融セクターの銘柄が欲しいという方は、変なグロース株を購入するよりは、VISAやマスターカードに投資する方が良いと思います。
または、次世代の決済銘柄にまとめて投資できるETFを買うというのも良いと思います。
今後もチャンスを見ながら、VISAの投資を続けていきたいと思います。皆さんも保有銘柄に検討してみてはいかがでしょうか?
それでは!!