「米国株で高配当株投資をしたい」
「高配当株投資をしたいけど、どうやってポートフォリオを組めばいいか分からない」
「高配当株銘柄をどうやって選んでいいか分からない」
この記事ではこのような方に向けて、米国株高配当投資について解説していきます。高
配当株投資は毎年の配当金を積み上げることで、確実に不労収入を得ることができるので、将来的な家計の助けや老後生活、趣味の充実など幅広い人生の選択肢を得られます。
この記事を読むことで米国株で高配当株ポートフォリオをバッチリ組めるようになるので、ぜひ最後までご覧ください。
米国株高配当ポートフォリオの作り方
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米国株で高配当投資を行う場合、大きく分けて2つの方法があります。
アメリカのETFには優秀な高配当ETFがあるので、これらに投資を行うことで簡単に高配当ETFを作ることができます。
難しさとしては、高配当ETFに投資する方が簡単ですし、管理も非常に楽です。投資初心者の方が高配当ポートフォリオを作るならETFを活用することをおすすめします。
①高配当ETFに投資する。
米国の高配当ETFには有名なものが三つあります。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
種類 | 銘柄数 | 投資方針 | 配当利回り |
VYM | 約400 | 米国市場に上場する平均以上の配当を出している企業に時価総額の割合を加味して投資する。 | 3.2% |
SPYD | 約80 | S&P500指数で配当利回りの高い上位80銘柄に均等に分散投資する。 | 3.8% |
HDV | 約80 | 主に消費財、生活必需品、エネルギー、石油・ガス、電気通信セクターの企業に投資する。 | 3.1% |
これらのETFを一つ買えば、80~400銘柄の高配当銘柄に分散投資ができるので、投資資金に乏しい投資初心者の方や、何を買ったらいいか分からない方にはおすすめです。
これらのETFには多少の運用手数料(年間0.1%以下)がかかりますが、自動で銘柄を組み替えて管理してくれるので、これは必要経費だと思います。
ちなみに僕のおすすめはVYMがおすすめです。
VYMは他の2つに比べ値上がり益も期待でき、増配率も高いので将来的には、値上がり益と増配によってダブルで利益をとれるETFです。
②個別株で自作のポートフォリオを作る。
米国株で高配当投資を行うもう一つの方法は個別株で自分でポートフォリオを作ることもできます。
自分でポートフォリオを作ると、銘柄数や保有割合、配当利回りを自由に組み換えができるので、柔軟なポートフォリオを作ることができます。
またETFとは違って、売買以外の手数料がかからないので長期で投資すれば手数料分パフォーマンスを高められるかもしれません。
個別株でポートフォリオを作る場合の手順は以下の通りです。
- 銘柄数を決める。
- セクターを選ぶ。
- 銘柄を選ぶ。
- 銘柄を購入する。
順をおって説明していきます。
銘柄数を決める。
まずは銘柄数を決めていきます。
高配当投資を1つの銘柄だけで行うと、その企業に何か起こった時に被害が大きくなるので、ある程度の銘柄数に分散して投資することをおすすめします。
しかしあまり多くの銘柄に投資すると、決算などの情報を把握できないので、初心者の方ならまずは銘柄数を20程度にとどめておくと良いです。
セクターを選ぶ。
銘柄数を決めたら、投資するセクターを選びます。セクターとは企業の業種のことで、例えば、Appleはテクノロジーですし、ナイキは一般消費財です。
投資する銘柄の全てがテクノロジーだと、銘柄は分散されていても業種が同じなので、一つの企業の不安材料が他の銘柄にも影響します。
より安定的なポートフォリオを作るには銘柄だけでなくセクターも分散させると、より強固なポートフォリオを作ることができます。
またセクターには、それぞれの特徴があり、景気後退期や不況時に強いセクター、景気拡大や好景気に強いセクターがあります。
あまり、好景気や景気拡大に偏ると市場がイケイケの時は大きく利益を増やせますが不況に入ると被害が凄いことになります。
逆に不況と、景気後退に偏ると、不況時でも値下がりは少ないですが、好景気の時にはあまり儲けることができないです。
このセクターの図を参考に、バランスよくセクターを分散させてみてください。
銘柄を選ぶ。
最後に銘柄を選びますが単純に配当をたくさん出す企業に投資するだけではいけません。
銘柄選びには以下のポイントを見てください。
- 過去に減配・無配はないか?
- 長期チャートは右肩上がりか?
- 配当性向に余裕はあるか?
一つずつ解説します。
①過去に減配・無配はないか?
まず最初に見て欲しいのが過去に減配・無配は無いかということです。
いくら今は配当が高くても、景気によって簡単に配当を減らしたり(減配)、無くしたり(無配)すると、ポートフォリオの配当額が不安定です。
過去の好景気でも、不景気でも安定して配当を出した実績がある企業を選ぶようにしましょう。企業の配当推移は、stockrowというサイトで簡単に調べることができます。
投資をする時にはこういったサイトを活用すると便利です。
長期チャートは右肩上がりか?
いくら配当を出しても、株価が長期で値下がりしていると、配当金はもらえますが、株価の値下がりで損をします。
投資したい企業が数年単位の長期で見た時に、右肩上がりのチャートの株を選ぶと配当にプラスして、値上がり益も得られるので、ダブルで儲かります。
例えば、これはコカコーラ社のチャートですが、長期に的にはきれいに右肩あがりになっていると思います。
こういった銘柄に投資すると、長く安心して保有でき、かつ配当と値上がり益の恩恵をうけられると思います。
配当性向に余裕はあるか?
企業の利益に対して、どれだけの割合を配当として支払っているかという値を配当性向と言います。
例えば配当性向が10の会社と90の会社では、後者の方が配当性向が高いので企業の利益に対して、配当金の支払いが圧迫しています。
配当性向が高すぎる会社を選ぶと、将来的に減配の恐れがあるので、配当性向が50以下の企業を選ぶと安心です。
銘柄を購入する。
最後に銘柄を購入しますが、購入する時のポイントは一気に買わないことです。
高配当株投資はできるだけ、企業の配当利回りが高まった時に買いたいので、企業の配当利回りが過去の平均より高い時にかうのがベストです。
なんなら、暴落時を狙うことだってあるくらいです。
銘柄を選んだら、証券口座のお気に入りや監視銘柄のリストに入れておき配当利回りが高くなったタイミングで投資するようにしましょう。
米国株で高配当投資を行うメリット・デメリット
米国株で高配当ポートフォリオを行うといくつかのメリット・デメリットがあります。
それぞれ以下で解説します。
米国株で高配当投資を行うメリット
- 株主還元意識が高い
- 減配・無配が少ない
米国株は株主還元の意識が高いので、配当金を積極的に出す企業が多いです。世界的な優良企業に投資しながら配当金もえられるメリットは大きいです。
また、そのような意識から無配や減配は企業の経営能力が低い証拠と判断されるため、意地でも配当金を維持しようとする意識があります。
そのためアメリカの企業には連続増配企業が多く、中には60年以上連続増配している企業もあるので、長期で投資するとその恩恵が大きいです。
米国株で高配当投資を行うデメリット
- 税金が多い
- 為替の影響が大きい
米国株に投資すると、その売却益や配当金にアメリカの税金がかかり、さらに日本での税金がかかります。
つまり普通に日本株に投資するよりも多く税金を支払う必要があります。
一応、アメリカで課せられた税金は確定申告によって取り戻すことができますが、手続きが必要になります。
また、銘柄購入や配当金は$で支払うため、為替の影響を受けます。
銘柄購入時に現在のような円安だと、多くの日本円が必要になりますし、リーマンショック時のような円高になると、せっかくの配当金が少なく感じます。
為替の影響と購入銘柄の価格など考える要素が増えます。
まとめ
今回の記事のまとめ
自分の投資方針にしたがって、愚直に配当金を積み上げれば月に5万円の配当金もゆめではなく、その先には配当だけで10万円、20万円の世界があります。
配当金は再投資することでさらに資産は加速するので将来的な生活のため投資を続けていきましょう。
米国株で高配当投資する場合、こちらの本がおすすめです。この本の良いところは具体的にどんな銘柄を投資すればいいか教えてくれるところにあります。
興味がある人はぜひ購入してみてください。