世界では日々、実に多くのことが起こります。
金融恐慌、災害、戦争、インフレ、デフレ、テロ。そして株価は日々このような影響を日々受けながら、上下しています。
その中で、戦争が起こると株価はどうなるのか?皆さんは答えることができるでしょうか?
残念ながら、世界から争いは消えることはないので、今後も何かしらの国家間での争いや内戦は起こります。
そんな時、投資家はどのような行動をとればよいでしょうか?僕を含め最近、投資を始めたばかりの方は分からない方も多いと思います。
そこで、今回は戦争が起こると株価はどうなるのか?
どういった行動をとればいいのか、過去のチャートから考えてみたいと思います。
戦争は投資のチャンスになりえるか?
今回これについて考えるために以下のような方法を取ります。
- 1900年~の大きな戦争の中で、アメリカの関与した戦争を5つ取り上げる。
- それぞれの時期について、S&P500指数の変化を調べる。
そして、今回取り上げる戦争は以下の5つです。それぞれの時期を細かく見ていきましょう。
第一次世界大戦
第一次世界大戦は1914年~1918年にかけて、ヨーロッパを主な戦場として行われた戦争です。
開戦前から株価は横ばいを続け、終戦後も大きな変化はありませんでしたが、1921年を底にして大きく上昇しました。
それまで、世界の覇権を握っていたヨーロッパが主戦場になったことで、街や国の機能が大きく麻痺するなか、戦場にならなかったアメリカの一人勝ちだった戦争といって良い出来事でした。
第二次世界大戦・太平洋戦争
第二次世界大戦・太平洋戦争は1941年~1945年まで世界中が戦場となり行われました。
開戦の1941年から1942年にかけて株価は大きく下落しましたが、その後4年間上昇トレンドが続きました。
朝鮮戦争
朝鮮戦争は1950~1953年まで、朝鮮半島を戦場として行われました。
当時対立していた、ソ連、中国などの共産主義国とアメリカなどの資本主義国の代理戦争という形となりました。
朝鮮戦争の時期では、一貫して株価は上昇を続け、1956年までそのトレンドは続きました。
ベトナム戦争
ベトナム戦争は1965~1975年にかけてベトナムを戦場として行われました。
これも朝鮮戦争と同じように共産主義国と資本主義国の対立により起こったものです。
1965年の開戦から株価は下落と上昇を繰り返し、終戦の1975年には開戦してから最安値を記録しました。しかしそこを起点とすると、1981まで上昇トレンドが続きました。
湾岸戦争
湾岸戦争は1990年~1991年にかけて行われました。
湾岸戦争はイラクのクウェート侵攻をきっかとし、国連が多国籍軍を組織して行われました。
この時期の株価は開戦後、1990年9月ごろまで下落しますが、その後上昇トレンド入りしています。
イラク戦争
イラク戦争は2003年~2011年まで中東を戦場として行われました。
2001年の同時多発テロを引き金に、アメリカ軍がイラクに軍事介入した戦争です。
2003年~2011年と長期間にわたって行われた戦争機期間の株価は、2003年の開戦から上昇トレンドが始まり、2008年にリーマンショックが起こりました。
その後、リーマンショック前の株価にもどるまで5年かかりましたが、2010年代はアメリカの時代と言われるほど長期の上昇相場が続きました。
戦争の時期に共通すること
戦争と株価の関係に着目すると、戦争の開戦した時は株価は下落し、調整局面入りすることが多いです。
しかし、そこから短期で株価は戻し、V字回復するパターンが多いことも分かります。
つまり、戦争の開始時の株価の下落は絶好の買い場になることが多いです。
特にS&P500のような長期での値上がりが期待できる銘柄については、積立投資と合わせて下落時に買うことで、利益を最大化できると思います。
まとめ
今回は戦争が投資のチャンスになりえるのか、考えてみました。
戦争が始まると先行きが不透明になるため、1時的な株価の下落は起こりますが、これは過去の戦争時のS&P500のチャートを見ると、絶好の買い場になることが多いです。
みなさんの投資がうまくいきますように!!
それでは!!