よく投資はギャンブルという人がいます。
まだ投資をしていない人にとっては、そういう考えを持っている方もおられると思います。
しかし、投資とギャンブルは仕組みからして違います。
今回は投資はギャンブルだと言う意見に対して、投資とギャンブルとの違いを解説していきたいと思います。
「投資はギャンブル」って本気で思ってるの?
まず、投資をギャンブルだと言う人は、投資の「リスク面=資金が減ること」に目を向けて、ギャンブルだと言っているのだと思います。
たしかに、投資の手法によっては、そういったことは起こりうるというのは事実です。
ギャンブルを日本語にすると賭博になります。
競馬や、競艇、競輪、宝くじ
つまり賭け事です。
それでは、賭博と投資は何が違うと思いますか?
投資とギャンブルの違い
投資とギャンブルの最大の違いは「胴元」の存在です。
ギャンブルにおいて、胴元という存在が必ず存在します。
胴元とは、その賭け事を仕切っている立場です。
ギャンブルにおいては、この胴元が絶対に損をしないように仕組みができています。
したがって、競馬の胴元が払戻金をはらって、赤字になることはありませんし、パチンコ店が、払い戻しをはらったがためにつぶれることはありません。
ちなみに、客から回収したお金はどのくらい客に還元されるかというと、こちらのサイトを参考にすると、
還元率が最も高いのが、オンラインカジノの95%程度で、最も低い宝くじが46%です。
つまり、宝くじは客から集めたお金のうち、46%しか還元していないので、半分以上は胴元が持っていく計算になります。
宝くじを買うと半分お金を捨てるような物なので、宝くじを何万も買うなら、投資を行った方が何倍もリターンの期待ができます。
投資がギャンブルになる瞬間
それでは、投資がギャンブルにならないかと言うと、投資のやり方によっては、ギャンブルの要素が濃くなってしまいます。
それは、短期のトレードをすることです。
短期の株のトレードは、不確実な要素が多く、ギャンブルの要素が濃くなってしまいます。
したがって、投資を行う場合は、超長期の運用を心がけ、投資を行うことが大切です。
長期の投資を行うことで、短期の暴落や不景気を気にする必要はなくなり、愚直に積み立てを行うことで、多くのリターンを得ることができます。
長期投資は理論上全員勝てる
またギャンブルと違い、長期の投資では理論上は全員勝つことができます。
それは、ギャンブルがマイナスサムゲーム、短期投資がゼロサムゲーム、長期投資はプラスサムゲームという特徴があるからです。
この「〇〇サムゲーム」とは、買った人と負けた人の合計が賭けた金額の合計に対して、プラスかマイナスかというものです。
例えば、ギャンブルの競馬の場合、客が賭けた金額から、勝った人へ払戻金を払い、胴元がその一部を回収します。
したがって、「賭けられた総額>勝った人と負けた人の総額」が成り立つので、ギャンブルはマイナスサムゲームです。
一方短期のトレードでは企業の業績に関係なく、日々トレーダーの間で駆け引きが行われ、市場の金を取り合っています。
しかし、ギャンブルと違って胴元の立場が無いので、「勝った人の総額=負けた人の総額」になるため短期のトレードはゼロサムゲームになります。
これは、麻雀のようにプレイヤーで点を取り合うゲームをイメージしてもらえば良いと思います。
そして、長期の投資では企業の成長によって株価が上がるため、選ぶ企業を間違えなければ、理論上では全員がプラスのリターンを得ることができます。
これは、算数のテストで、クラスの全員が100点を取ることが理論上可能なことに近いです。
このように、長期の投資では、全員が幸せになれる可能性があるので、勝者と敗者が必ず存在する短期のトレードや、ギャンブルとはまったく違うのです。
まとめ
今回は、「投資はギャンブル」という意見について解説しました。
この記事を読まれた方で「投資はギャンブルではないということは分かったけど、何に投資していいか分からない」という方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。
繰り返しますが長期の投資は、全員が勝てる可能性があります。
皆さん、ぜひ投資を始めてみてはいかかですか?