今回は「教養としての投資」を読んだのでその書評を書いていきたいと思います。
この記事を読むとこんなことが分かります。
教養としての投資の大まかな内容
僕が読んだ感想
この本から学べること
この本を書かれた著者の奥野一成氏は農林中金バリューインベストメンツ株式会社の常務取締役で、最高投資責任者の方です。
とても権威のある方の書かれた本なので、一読の価値はあるかと思います。
【書評】教養としての投資
この本の表紙をめくって最初に見る言葉がとても印象的だったので、紹介します。
「投資」を知らなければ
あなたは一生
「奴隷」のままだ。
大まかな内容
最初にこの本の大まかな内容を紹介するために、目次を紹介したいと思います。
<<1時限目>>
投資家の思想が人生を成功に導く
<<2時限目>>
私の投資化人生
<<3時限目>>
日本人はなぜ投資が苦手なのか?
<<4時限目>>
「投資」と「投機」は違う
<<5時限目>>
売らない株を買えばいい
<<6時限目>>
ファンドマネジャー流株式投資で成功するコツ
<<補講>>
資産形成で失敗しないために
気になったところはありましたか?
僕が読んだ感想
まず、感じたこと
この本には、「どこの株を買えばいい」だとか、ファンドはこれがいいとか、投資の方法については、あまり書かれていまん。
したがって、すでに投資を始めている人からすると、「だよね、投資ってやったほうがいいよね」という感想を持つと思います。
僕もそうでした。
「だよね。やったほうがいいよね」という気持ちになりました。
したがってこの本は、「まだ投資をしていない人」こそ読むべき本ではないかと思います。
まだ投資を始めていない人がこの本を読むと、とても論理的に分かりやすく、投資のメリットを理解することができると感じました。
この本から学べること
僕が気になった部分から、この本から学べることを書いていきたいと思います。
3時限目
3時限目では、「なぜ日本人は投資が苦手なのか?」ということに触れられています。
たしかに、日本人は投資していません。
「お金」の話すらするべきでないという雰囲気すら感じます。
原因としては、財閥解体と、第二次世界大戦が影響にあると言います。
財閥解体で多くの資本家が追放されたことで、日本社会に資本家の成功体験が無くなってしまったこと。
第二次世界大戦によって、焦土と化した日本を立て直すために、多くの国民が「労働者」として働かなければならない環境になってしまったことが挙げられています。
僕自身、日本人がなぜこんなに投資を始めないのか、不思議だったのが、この解説で分かりました。
5時限目
著者の奥野氏は「売らない株」しか買わないそうです。
株を安く買って、高く売ることが株式投資だと考えている人からすると、考えられないような話だと思います。
どういうことかと言うと、長期的に成長し続ける企業なら、売る必要がないということです。
企業は、その業績が上がったり、下がったりを短期的には繰り返していきます。
しかし、長期で見て永久的に成長を続けるなら、それにともなって株価も上がるので、売る必要がないということです。
「そんな企業あるのか」と思いますが例えば、奥野氏は「コカコーラ社」の株を持っています。
奥野氏によるとコカ・コーラの株はこれからも成長を続けるそうです。
その理由は本書を読んでください。
この話を続けると、長くなるので書きませんが「売らない株を買う」という視点は僕にとってとても新鮮でした。
6時限目
奥野氏は投資をする企業を訪問すると、「御社の事業に参入障壁はありますか?」という質問をするそうです。
参入障壁とは何か?
例えば、コカ・コーラを例にとると、あなたがこれから事業をおこすとして「コーラ」を一から作りますか?
しませんよね?
なぜなら、すでに世の中には「コカ・コーラ」という最強のコーラを販売する会社があり、そのブランドに勝つことは不可能だからです。
このように、他の企業がその事業に入ってこれない理由を「参入障壁」と思っておけばとりあえずは大丈夫です。
この「参入障壁」が高い企業にこそ投資をする価値があるということを奥野氏は語っています。
まとめ
いかがだったっでしょうか?
感想のところに、投資をまだ始めていない人に読んで欲しいみたいなことを書きましたが、既に投資を始めている人にとっても、著者の奥野氏に学ぶことはたくさんありました。
ぜひ、手に取って読んでみてください。
また、お金に関する書籍をこのブログでは他にも紹介していますので、そちらも合せてご覧ください。