水玉の徒然なるままに

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(書評)天才はあきらめた

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お笑い芸人さんの書く本が好きだ。

 

彼らの生活は一般的なサラリーマンのおくる生活とは全くちがうし、売れるようになるまでのエピソードはとても面白い。

 

僕はオードリーの若林さんのエッセイや、キングコング西野さんのビジネス書が好きだ。

 

芸人さんは話がうまいので、文章の中にもしっかりとユーモアがあり、読んでいて飽きない。

 

読者の皆さんにもぜひ読んでもらいたい。

 

そんな中、本屋で南海キャンディーズの山ちゃんこと、山里亮太さんの本が目に留まった。

 

タイトルは「天才はあきらめた」

 

タイトルからして、自分は天才ではなく、凡人だと悟った著者がいかにして、芸能界で生き残っていったのかが書いてある本だと予想した。

 

また、売れない時期に世の中をどういうふうに見ていたのか、その視点なども、書いてあるだろうと感じた。

 

というわけで、山里さんが天才だらけの芸能界でどう生きたのか、そして山里さんの毒の入った文章を期待して、本書を購入した。

 

なかなか伸びないこのブログを運営する僕と、天才をあきらめた山ちゃんとで傷をなめ合おうと思ったのだ。

 

 

 

本の内容

本書の内容を簡単に言うと、山里さんがNSCに入学し、紆余曲折ありながらも芸能界で売れていく過程を書いたものだ。

 

今は人気のお笑い芸人たちの若い時のエピソードや、期待した通りの毒のある言葉がたくさん入っていて、とても面白かった。

 

 

感想

本書を読み終わって、最初にいだいた感想は「だまされた!!」だった。

 

なぜなら山里さんは天才だとわかったからだ。

 

圧倒的な努力の量と、仕事に対する熱意は天才がもっているものだった。

 

この本を「山ちゃんも天才でないのか、俺と同じだなー」という気持ちで買った僕は、読み進めていくなかで着実に心を折られていった。

 

本文中に出てくる相方へのクズっぷりが書かれていなければ、僕の心はへし折られ、再起不能になるところだった。

 

だから、本書をこれから読もうと思う人は注意してほしい。

 

それくらいこの作品の名前と、本書の内容の組み合わせは、あまりにも卑怯である。

 

美人がTwitterなどに自撮りの写真を載せて「ブスすぎて辛い(´;ω;`)」とつぶやいているのと同じである。

 

山里さんが一番嫌いそうなことを本人がやっているから、とてもたちが悪い。

 

そういった読者の感想を解説でオードリーの若林さんがしっかりと代弁してくれているので、何とか僕は気持ちを持ち直すことができた。

 

この解説だけで若林さんを好きになる人は多いと思ったほどだ。

 

解説に書かれている通り、山里さんは「天才ではない」と自分が言うことで周りの人に「山ちゃんは天才だよ」と言ってもらいたい。

 

そしてその言葉をエネルギーに変換しようとしている。

 

このブログの数少ない読者の皆さん

 

だまされてはいけない。彼は天才だ。

 

凡人同士で傷をなめあうような気持ちでこの本を読むと、山里さんにボコボコにされるから気をつけた方がいい。

 

 

まとめ

この本を読んで、天才は二種類いると感じた。

 

一つは、読者の多くの人はもっているイメージと同じタイプである。

 

運動や、勉強などで素晴らしい才能をもっていて、活躍するタイプ。

 

もう一つは、今回の山ちゃんのように、好きなことにのめりこみ、圧倒的な努力の量で高い能力を開花させるタイプである。

 

最初のタイプは生まれついてのものなので、生まれるときの「才能ガチャ」で運よく当たりが出ないと、その後で才能をゲットすることはできない。

 

また「才能ガチャ」で運よく何かしらの才能をゲットしていても、本人や周りがその才能に気づくことがなければ、その才能は使われることはなくなる。

 

しかし、山ちゃんのような好きなことにとことんのめりこみ、才能を開花させることは、理論上は可能だ。

 

ただ、いつ開花するかもわからないことを頑張り続けるのはめちゃくちゃしんどいと思う。

 

終わりのないマラソンを走っている感じ?

 

当然、多くの人は開花する前にあきらめることになる。

 

そういう意味で、あきらめることなく最後まで努力を続けた山ちゃんは天才だ。