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伊坂幸太郎1年ぶりの新作!!「フーガはユーガ」感想・レビュー

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伊坂幸太郎作品1年ぶりの新作が発表されました。

僕は伊坂幸太郎作品でそのほとんどを読んできたので、今回も楽しみで仕方がありませんでした。

今回の作品も緻密な伏線、ユニークな登場人物、まさに伊坂幸太郎作品!!という作品でした。

それではそんな今回の新作本屋大賞にもノミネートされた「フーガはユーガ」の感想をまとめてみました!!

※多少のネタバレがありますので、ご注意ください。

 

 

 

あらすじ・主人公

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主人公は双子の兄弟「優我」と「風我」です。

家庭環境が最悪な家に生まれ、理不尽な暴力を日常的に振るう父親と、子どもに無関心な母親を持ち、劣悪な環境で幼少時代を過ごします。

しかしこの双子、1年に1日二時間おきに特別なことが起きます。

それは、お互いの体が入れ替わるのです。

話の大筋としては、双子の兄弟がこの1年に1日訪れるこの能力を使って、あらゆる困難に立ち向かうという話です。

 

予想ができない展開

たくさんの伊坂幸太郎作品を読んで、毎回その展開に驚かされており、展開を予想しながら読んでいるのですが、当たったためしがありません笑

今回の作品もそうでした。

この作品の多くは、双子の片方が兄弟の幼少時代のエピソードと、時々それに質問するテレビ関係者との会話の場面です。

たしかに、お互いの体が入れ替わるのは珍しいことですが、なぜそれをテレビ関係者に喋っているのか、その目的が分かりませんでした。

その目的はラストで明らかになります。

その展開は面白すぎて、ラスト100ページくらいから止めたくても止められなくなるほどです。

 

設定をフルに生かした作品

お互いの体が入れ替わる

設定としては、今までにも何度も使われてきたものです。

この一見ありきたりな設定が伊坂幸太郎先生の手にかかると、とても面白くなります。

この物語を面白くしている設定は

入れ替わる能力が一見使いにくい能力だということです。

1年に一度誕生日の日に2時間おきにお互いの体が入れ替わります。

ここで大切なのは、いつでも入れ替われるわけではないという制限があるところです。

いつでも入れ替わることができるなら、とても便利なのですが、この制限があるからこそ、兄弟は作戦を考え、困難に立ち向かっていきます。

そして、そんなよくある設定をこんなに面白くする伊坂幸太郎先生はやっぱりすごいとしか言いようがありません。

 

全体を通した感想

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兄弟の絆

この物語を読んでいて、まず思ったことは兄弟がいるっていいなということです。僕にも兄弟がいますが、この作品を読んで、兄弟の良さについて改めて感じることも多かったです。

それは最終盤双子の片方がピンチに陥ります。

どう頑張っても挽回できそうにないよいう場面でも兄弟を信じ続ける。

その姿に胸が熱くなりました。

お互いがこれほど信頼し合えるのも、兄弟だからという部分が大きいなと思います。

悪に染まらないということ

この物語、結構な悪人が何人か出てきます。

日常的に暴力を振るう父親

弱者をいじめることに快感を覚える同級生

未成年と親の権力を盾に犯罪を犯す若者

伊坂幸太郎作品には時々読めば読むほど、むかつくような登場人物が登場します。しかし、伊坂幸太郎作品にこれほどまでに、悪人が登場するのも珍しいです。

 

これほど多くの悪人に出会いながらも、悪に染まらず生きていく兄弟を見ていると、正しく生きていくことの難しさを考えさせられました。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回読んだ作品はありきたりな設定をここまで面白くする伊坂幸太郎先生の凄さが分かる作品でした。

まだ伊坂幸太郎作品を読んでいない方にもぜひおすすめしたい作品です。

その他にも、伊坂幸太郎作品で面白い作品がたくさんあるので、これを読んで面白いと感じたら、ぜひ他の作品も手に取ってみてくださいね!!

 

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